2007/05/08

Gilles07 車体製作レポ2(ジョックル一体成型)

プリプレグでジョックルを一体で作る方法です。この成型方法をすれば、2度焼きをすることなく、ジョックルが形成出来ます。個人や学校でプリプレグを成型するのに一番大変な作業は”キュア”だと思います。温度管理をやりながら、真空にも気を使い何時間も・・・あんまり何度もやりたくないですよね。今回Gilles07には、この工法を使った部位が下図のように複数あります。是非部品製作の参考にしてみてください。
下図は、ロールバー積層後の写真です。(右側が車体前方)ロールバーの前後に白いフィルムが見えますが、これがジョックル一体成型のミソです。リリースフィルム(テドラーやTPXフィルムなど)を積層間にわざと挟み込み、キュアを行ったあとでもくっつかないようにしています。これで、ぴったりの厚みのジョックルが形成出来ます。

上の写真の断面図です。メス型にカーボンプリプレグを積層しているのですが、層間にわざとリリースフィルムを挟み込んでいます。

キュア後にヘラ等で剥離するきっかけを与えてやると、パキッとはがれてくれます。
あとはバリ取りをしたあとに、ファスナーで締結すれば分割カウルの完成です。ファスナーはズースファスナーが定番ですが、自動車の内装を留めたりするのに使われる、ナイロンのワンタッチファスナーもオススメです。最近はカー用品店やDIYでも取り扱ってますので、部位によっては使ってみるのも良いですね。



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