なんか今年も製作講習会の講師を頼まれました。
昨年同様、この時期になって、キムヒデ先生からの直電話・・・
必要として頂けるのはありがたい話ですので、快く引きうけました♪
2009年の1月31日に「電気自動車・燃料電池車・ソーラーカー製作講習会」として、東海大学代々木キャンパスにて行われる予定です。
で、題名は、
「FRP構造の二次接着による組み立て方法」にしようかなと。
昨年はボディの作り方を題材にしたので、今年はそれの組み立て方といった流れです。
※二次接着とは、FRPとアルミ部材を接着剤で組み立てたり、FRP同士をWet積層のオーバーレイアップにて、二次的に組み立てることです。
このblogはエコカー業界ではそこそこの人が見ていると思われますので、「今まで二次接着で苦労した経験談や疑問点など」募集したいと思います。
大雑把なことから細かいことまで、なんでも良いのでコメントに書いて頂ければ幸いです。『*+:。お願いしまぁす*+:。』・ω・o)ノ゙
~追記~
西日本も講師を引き受けました.是非来てください~
http://www.zdp.co.jp/2008/2008autumn2.html
長野工業高校 環境システム班 3年生の藤原(旧ドライバー)です。早速2次接着のときに困ったことを書かせていただきます。
返信削除大きな面積(200X200)をピールプライを使用して積層するときに、積層部分が波打ってしまったのですが、平らにするためにはどうすれば良いのでしょうか。
車体製作をするときに、ハニカム板を加工してロアボディにマイクロバルーンで接着するときには、どれぐらいのRをつければ良いのでしょうか。私たちは塩ビ版を加工してヘラを作ってRをつけています。なるべく大きくなるようにしていますが、大きくなりすぎても、マイクロバルーンを使用する箇所が多くなったときには重量増につながってしまいますので、車体製作のときに個人的に悩んでいたことのひとつです。
小さなことですが、ピールプライを使用して積層したときに5回に一回ぐらいの割合でピールプライの繊維が残ってしまい、うまく取れないのですが、繊維が残らないように積層するためにはどうすれば良いでしょうか。
おお、早速ありがとうございます。
返信削除1つ目:樹脂が多かったのかな? 樹脂が多いと思ったら、Peelplyを2枚重ねてもOK。
2つ目:金属製の柄がついているヘラがオススメ。幅が10~15mm程度なのでR5~R8ぐらいです。ヘラを立てるのと寝かせるのとでもRが変わってきますよ。バルーンは入れば入れるほどトータルで軽くなります。
3つ目:おそらくはさみで切った部分がほつれて残っていると思います。多少は仕方ないです・・・どうしても残したくない場合は、熱線カッターでカットすればほつれないです。凹部などに残ってしまった場合は、チャッカマンで焼けば糸くずは無くなります(やりすぎ注意)
副資材は剥がす時のことを考えて積層すると良いですよ。
絶対に剥がれない強力な接着剤を教えて下さい。緑色のって聞いたのですが?
返信削除>絶対に剥がれない強力な接着剤を教えて下さい。
返信削除う~ん、結論から言うと無いですね。
鉄があれだけ硬くても、力をかけていくとどこかで壊れるのと同じように、絶対に壊れない物は無いです。
剥がれにくい接着剤だと、シリコーン系などの弾性接着剤とかになりますね。
業務用のお鍋と家庭用のお鍋の大きさが違うように(食ネタでスイマセン)、接着剤にもそれぞれ違った目的があり、限界を超えないように設計していきます。
このあたりの選び方とかもネタとして入れると面白そうですね。
コメントありがとうございました。
長工の藤原です。
返信削除アドバイスありがとうございます。
積層部分が波打ってしまったときは、思い出してみると樹脂が多かったような気がします。樹脂をヘラでなるべく少なくなるように搾り出したのですが、所々に気泡が入ってしまい、うまく仕上がらないと思って樹脂を大目にしていました。Peelplyを2枚重ねてもOK・・・・・・思いつきませんでした。Peelplyは1枚だけ使用するものだと思っていました。
マイクロバルーンのRは小さくても心配だったのでR10よりも大きくつけていました。R5~R8でも良かったんですね。これからマイクロバルーンを使用するときにはR5~R8にして接着したいと思います。
ピールプライを良く切れるはさみ(裁ちばさみ)を使用すれば改善できそうです。今までは裁ちばさみ以外のはさみも使用していたので繊維が残っていたのかもしれません。
これで積層は以前よりもきれいに仕上がりそうです。ありがとうございました。
講習会楽しみにしています。
コメントありがとうございます。
返信削除バルーンのフィレットRもネタには良いですね。大きい分には良いですよ。
ハサミは良い物を研いで使うのが一番なのですが、ハサミ研磨機は普通無いですよね・・・縦型のグラインダに、ハサミを平行移動出来るジグを作れば出来るので、絵を探してみます。研げば100均ハサミも使えるようになりますよ~
緑色接着剤はバンディコのアラルダイトREDUX420の事ですね。
返信削除はさみ研ぎは最近は小型のダイヤモンド砥石が便利ですよ(セラミック包丁も研げます)。ベタベタしたテープを切る事が多いと思いますので歯先がギザギザになってるのが使いやすいです。
緑色の接着剤はロータスエリーゼのアルミフレームの接着に使われたというので有名ですよね。(今は赤いのらしい?)
返信削除tamuraさんはGHで使ってないから知らないのかな?
なお、僕は、アマンダスポーツで分けてもらう以外の入手方法を知りません。
緑の接着剤(赤色の品番は知らない)
返信削除メーカー:バンディコ(株)
商品名:REDUX 420A/B(1.4kg)
購入先:(株)ヨシムラ
T358-0014 埼玉県入間市宮寺2054-1
価格は3万円位するので超高~い!
使用上の注意は冷蔵庫での保存が必須な事と、本当に剥がれなくなるので剝す時は壊す時・・・
http://www.korsil.ru/pdf/Araldite420.pdf
返信削除これかな?物性見る限り、常温の強度は良いですが、高温(60度ぐらいから)はかなり不利ですね。なんで自動車に使われてるのか・・・
tesla元運転手 さん、フォローありがとうございます。こーざいさんは、よー知ってますなぁ。
講習会は高校生向けと思ってるので、DIYや通販で手に入れられるものを基本に、それに合う設計方法が伝えられればと思ってます。構造接着剤の最低ラインである、10N/mm2で話を進めてみます。(いまだに頭が古いので、1kgf/mm2って覚えてます・・・)