2008/03/21

2008 タイ レースレポ

今年の初戦、タイはバンコクで行われたWorld Eco Car Grand Prix in Thailandに出場してきました。

  • 準備
    マシンはGilles06。
    Gilles07の使用許可が出なかったのもありますが、個人的に思い入れのある06で出場するつもりでした。
    07よりも軽いし。

    これに去年仕様の可変界磁付きのDDモーターを搭載すればOKだろうという、割と安易な計画。

    そのモーターはWEM大阪で優勝したのでも分かるとおり、秋田仕様に対しては遅めなセッティングになっているので、ちょうど良いかな?という感じ。


    ドライバーは泰子さんをかなり早い段階で確保。レースの状況によっては斎藤さんに乗ってもらったりすることもあるかな?という感じで考えました。

    この仕様でシミュレーションしたところ50周は超えられるという結果が出ました。
    (グラフはつまんないから載せませんが)

    コントローラーは進角調整なしのマイコンレス品を使用しました。
    消費電力が少ないのと、PWMの効率がいいのがメリット。進角が無いのは可変界磁でカバーできますのでOK。
  • 土曜日練習走行
    走るのを確認してひとまずOK。
    私が乗って走ってみたりしました。
    体力的に不安だったので少ししか乗ってもらいませんでしたが、もうちょっといろいろ走ってもらえばよかったですね、反省です。

    そうそう、車検はものすごく簡単でした。
    でも皆さん、自主車検表はちゃんと書いていきましょう(笑)



  • 土曜日予選
    えー、予選はタイムアタックということで、菅生用モーターをわざわざ持ってきていたのです。
    練習走行が終わってからモーターを載せ換え、結構手間取りながらも何とか搭載しました。

    ギヤ比のセッティングは無負荷時57km/hくらい。
    タイヤ圧を下げてF:3.5 R:3.0気圧としました。

    予選ドライバーは斎藤さん!



    期待に応えてくださり、唯一の1分切りの59秒台でポールポジション!
    ここら辺はこのエントリーを参照してくださいませ。

    予選が終わったらそそくさとモーターをDDに載せかえる作業…。
    ここで重大なミスが…。

  • 第1ヒート
    モーターの載せ替えがグリッドイン開始時間くらいに終わり、ちょっと焦りながらグリッドイン。
    ここからダメダメタイム(笑)

    1、急遽5分毎の積算電力のカンペを作ったのですが、スタートで使う電力を計算に入れていなかった→ドライバーが不安に
    2、トランシーバーの電池が切れていた→携帯を持ってもらったが、ハンズフリーが付かないのでヘルメットに押し込む。しかも接続が切れてしまったら手で”通話”を押してもらわないといけない。
    3、ホーンの電源が切れていて鳴らない!→ヨイショット!アンザイさんに応急処置をしてもらって助かる
    4、スタート5分前にタイヤに空気を入れていないのに気づいた!
    リヤはホイールごと変えたので4.0気圧入っているが、フロントは予選の3.5気圧のまま!
    → もう空気を入れるのは無理!!

    というもうめちゃくちゃなスタート前進行でかなりヤラレました(爆)

    レースが始まっても、携帯でこちらの声が聞こえないらしく、指示が伝わらない。
    ピットボードを使ってペースを指示するも、「ちょっとペースダウン」のつもりが「かなりペースダウン」になったりしてしまった。
    そんなこんなでコースアウトしたり、ペース滅茶苦茶だったりしましたが、ピットボードの種類がどんどん増えた後半は何とか持ち直して、何とか46週で4位。
    むーーー。


  • 日曜日 練習走行
    前日があまりにも不甲斐なかったのでビールを飲まずに(笑)作業する。
    ホーンを直し、念のためトーを確認(1mmトーアウトになっていたので修正)、バックヨークを巻いて少しモーターの回転数を落とす、ワットメーターをはずす、etc....



    ちょっと真面目に走ってもらい、コアを抜いてスピードを上げる練習、PWM開度調整の練習(かなりシビアなんです)、スタート練習などを行う。
    ピットボードの打ち合わせも入念に…。

  • 第2ヒート
    ワットメーターも外したし、電圧計も付いて無いので、ペースはラップタイムを見て走行することになります。
    PWM開度(と可変界磁の度合い=レバーの角度を目視する)で電圧は推測できますので、走れないことは無いです。当然メーター系の電力が要らないのもありますけど、ドライバーに数値を読ますこと無く運転に集中してもらえるという効果もありますね。
    (今考えると電圧計は付けりゃよかったかなぁ~?)

    タイヤ空気圧は、4.5気圧、ちゃんと入れました!

    目下のライバル、マジジカル電池君がスタート5分前くらいにコントローラーのトラブルで居なくなっちゃった!?ので、3位は確定?
    第2ヒート1位を狙うかという、心の迷いがちょっと生まれましたが、安全策でマイペースで行くことに。

    スタートし、最初の10周ほどは1分13秒ペースで走行。中盤から1分11秒ペースで周り、30分ほどでPWMが100%に。そこから可変界磁を進めていき、最後の5分でDC-DCコンバーターを投入(可変界磁は戻して)、DC-DCと可変界磁でもうちょっとペースを上げられる余地を残しつつレース終了!最初以外1分11秒ペースで走りきりました。
    序盤の13秒ペースが無ければもうちょっと東海大に近づけたけど、まあいいでしょう!50周できたし。

    美しいラップタイムの揃い方!

    ミツバさんがコースアウトしたりした影響で電欠になり、棚ボタの2位をGetしてしまったのは出来すぎです。



    第2ヒートはほぼミス無く、指示通り走ってくれたドライバーに感謝です!
最後になりましたが、協力していただいた皆さん、特に、泰子(ネェ)さん、須藤さん、ヨイショット!ミツバ方々、ありがとうございました!
ちょっと今回は一人じゃ無理でした(笑) 本当に助かりました!

2008/03/19

タイのフォトアルバム

World Eco Car Grand Prix in Thailand 2008

今回は忙しくてあんまり写真を撮れませんでした。

タイ予選のオンボード映像

予選時のオンボード動画です。
ドライバーはヨイショット!の斉藤さん。
モーターはミツバ菅生用を24Vで使用。減速比21:55。



露出が車内に合っているために、外の景色が見えないのが残念ですが、モーター音でスピード感を感じてください(笑)

なお、スタートしてすぐに3.3VのDC-DC上乗せを投入してます。
もうちょっとギヤ比が速めでもよさそうでしたね。
(スプロケットが無かったんです)

スピードはこんな感じ。
MAX52km/hでしたか!十分恐ろしいですね。

2008/03/18

タイ結果

レース結果です。
GarminのEDGE205で取ったペースグラフを参考に貼ります。
横軸が時間、縦軸が速度。



1日目:4位

2日目:2位
基本的にペースキープ走法。
PWM開度調整+PWMが100%になってからは可変界磁でペースキープ。

総合順位:2位



正式なリザルトはこちら(下)からどうぞ!

一日目

トータル

文字のほうをクリックすると直接ダウンロードできます。
アイコンをクリックするとSkyDriveのダウンロードページに飛びます。

2008/03/17

足回り部品いろいろ製作中

タイではWEMGP第1戦が行われていた中、結果を気にしつつも秋田に向けていろいろ部品を作ってました。図面を作成は私tamura。カントクが自宅での旋盤+フライス盤にて切削部品は作られています。CFRPでの部品成形や接着作業は私と、それぞれ得意分野を生かし?着々と進んでおります。ちょこっと形が見えてくると進んだ感が出てモチベーションもアップです。
新規購入したフライスにて、穴位置割り出し作業中
変な部品1

変な部品2

その他いろいろ



2008/03/16

予選は1位!

予選のTeam Bizonということで?
予選用モーターとして菅生用の減速モーターを投入。
ドライバーはヨイショット!ミツバの斉藤さんにお願いしました。

減速比は無負荷速度を57km/h位に設定し、タイヤ空気圧も下げ気味(F:3.5 R:3.0気圧)の予選仕様。

結果、59秒台で1位!

Posted by Picasa

2008/03/14

タイの荷解き

えー、心配だった”箱”は蓋が破損したくらいで、無事?でした。


とりあえず開封して、タイヤを取り付けて、モーターコントローラーを交換して…とりあえず準備完了!?

2008/02/29

タイ準備

えーと、チームバイゾンは(と言うかこーざいは)、タイに出場します。

ほかのメンバーはご覧のとおり別なことをやってますので、実質一人で準備をしていました。
先週末シッピングの手配をして一安心と言うところです。
2008年 タイ準備

マシンはGilles06。
一部噂になってたようですが、タイには置いてきません(笑)
モーターはミツバDDコア抜き改造品(ちょっと遅めVer.)です。


うーん、久しぶりに投稿で、なんか調子が出ませんが、とりあえずこんなところ。

2008/02/18

08 ホイール

秋田に向けての足回り軽量化その2。バルササンドイッチホイールにしてみました。圧力もかけられて、1度焼きで出来上がるので、時間の無い社会人にはいい選択かと。
副資材剥がし中


脱型完。重さは485g。うーん予定より重い・・・


2008/02/13

カンオケ?

今年の目標は足回りの軽量化ということで、秋田に向けてごっそり足回りを作り直ししてます。

鉄板直接メス型

バギング完。積層はめちゃ大変でした・・・


キュアは来週~♪

2008/01/27

東日本講習会

今年は講師を頼まれた東日本の講習会。配布テキスト原稿はそこそこまとめ上げられたのですが、当日講演はかなりダメダメ・・・(オトナな人達は「良かったよ」って言ってくれましたが)うまく人に物事を伝えるのは難しいですね。日々勉強です。
んで、WEMGPの表彰式があり、年間ランキング2位になった記念品(これはブロンズになるのかな?)を頂きました。
こんなの頂きました

2008/01/05

新年早々ホイール作り

新年明けましておめでとうございます。今年もエコな1年よろしくお願いします。

でタイトル通り、新年早々ホイールを作ってました。リム形状変更後のディスクホイール1本目でしたが、時間に余裕があるので、めちゃめちゃ手間のかかるハニカムバージョンを作ることにしました。1月4日にリムとディスク面の外皮を積層。1月5日の朝から焼きを行って、夕方にはコアとコア上積層。1月6日の朝から再度焼きを行って、やっと完成の2度焼き工程・・・やっぱ1本作るのも大変でした。
コア積層中

出来は?というと、見た目はかなり良かったのですが、重量はなぜか設計値より50g以上軽く(450gねらいが、380g)出来ており、???な感じに。ま、おいといてタイヤをはめての耐圧チェックをしてみました。昨年末にリムだけのチェックは済ませていたので、何の不安も無くエア圧をあげて行ったのですが、4kg/c㎡を越えたあたりで ミシッ といういや~~な音が。。。真面目にリム変形寸法を測るなどいろいろ検証してみたのですが、リム形状を変えて形状で有利になった分、積層厚を薄く攻めてみたのがどうやらダメだったようです。3日間かけて作ったホイールは、もったいないですがカットサンプルになりました。

見た目はかなり良い出来のハニカムディスクホイール
さてもう一つ、かなりマッドな成形を行ってました。下の写真なのですが、リム部分を綺麗に仕上げるのに必要なシリコーン押し型を作ってました。写真左で硬化剤を入れたシリコーンを真空脱気して、写真右の注入タワーへ流し込んで行きます。注入時には細い糸状にして流し込む事で、大きな気泡が入らないようにします。

マッドな成形中

出来たシリコーン押し型

2007/12/09

ぼちぼち活動中

ぼちぼち寒くなってきたので、ホイール作りの季節です。今シーズン使ってたリム形状を変更し、もっと軽く出来るよう型を改良してみました。
リムを作ってみて、早速耐圧試験です。4kg/c㎡、5kg/c㎡とエア圧を上げていっても、ピキともパシとも言いません。最終的には5.8kg/c㎡まで入れてみて、壊れそうな音がしないのとタイヤの使用耐圧を超えているので耐圧試験終了。昨年の今ごろはあれだけ苦労したリム形状の変更がウソのように完璧です。
重さもリム単体で50g減。大体設計通りの重量になったのですが、もっと攻められるかな?と迷い中・・・ま、リム型は最終的にこの形に落ち着きそうです。

改良前(左)、改良後(右)


この土日は東工大Meisterエコノ班の学生さんが見学に来ました。レースの会場ではあまりゆっくり話が出来ないので、こうやってゆっくり話を聞く機会が出来るのは良いですね~。


リム脱型中

小さい事は良い事だ?全身が底面に入ってしまった・・・

2007/11/16

2007 幸田レポ(練習走行編)

時間が空いてしまいましたが、幸田のレポです。

前回:2007 幸田レポ(準備編)

なお、前回のレポでいきなり定電流(力)作戦を採用したような感じになっていますが、どちらも検討し、放電試験を行って取り出し電力で”すこし特”をすると踏んだから採用しました。特に幸田の総重量規則では重量面でのハンデはないですしね。
M1048Rを使う以上、フリーホイールの採用は必然ですので、回生のことは全く考えていません…。でも、減速することがあるかもしれないからドグクラッチを付ようかなぁ?とか考えて簡単な図面まで書きましたが、時間がないのと操作が忙しくなって大変そうなので没にしました。まあ去年が何とかブレーキなしで走れたし、今年は競技時間が延びてペースが落ちるのは分かっていましたから、要らないだろうと。

一方で、定電力を菅生で採用しなかったのは、作戦を検討する時間が全く無かったのと、重量面でハンデを抱えてしまったら、どうやっても太刀打ちできないのが明らかだからです。そんな”軽量”だけが取り柄の極シンプルな構成でもアイシンAWよりも総重量が重かったのはショックでしたが…。

と…脱線。

土曜日の練習走行をするかちょっと悩みましたが、作戦面で去年と大幅に違うので、走ることにしました。




モーターMITSUBA M1048R
コントローラーMITSUBA M0124C
キャパシター日本ケミコン DLCAP 2.5V-600F 11直
減速比24:67(24V無負荷時45km/h)
空気圧5気圧
車体総重量81kg


一度目の走行では”慣れ”を優先して、とにかく走ってもらいました。
サーキットレースはコースに慣れないと話になりませんからね。
2年前に自分で練習走行を走った経験と、コース図から検討したベストラインはドライバーに伝えて、あとはお任せで走らせます。

いや…しかし…ちょっと遅い…。
でもまあシステムチェックと操作に慣れてもらうために、セッティングは変えずに走らせます。バックストレートでのスピードを上げるために、進角を進めてもらったり、走り方では色々試しました。

大体一周あたりの消費電力は2.2Wh、146Wh取り出せるとして66.3周。
ベストラップが1'49"826ということで、ずっとこのペースで走れば65~66周…。
でも、なぜか52秒台で走ることが多くてそれだとちょっと余る。
まあ、予想とほぼ同じなんだけども、みんな速い…そんなペースでバッテリー持つの??

練習走行のラップ表(PDF)

あと、意外と消費が少ないのか、シミュレーションよりもキャパシター電圧が高くなってしまい、キャパシター電圧がバッテリーと電圧が近くなってチャージ出来づらくなっている時間があるのが予想外。もうちょっとガンガン使って良いんだなぁ。

HIOKIのロガーで取ったキャパシター電圧

とそんなことをグルグル考えながら走らせていたら、走行時間終了間際にリヤタイヤがパンク!丁度良いので、これで走行終了としました。

ひとまず走行データを検討した結果
  • もう少しラップタイムをあげたいのでギヤ比を変える
  • Aコーナーの進入が41km/hになるようにバックストレートのモーターOFFタイミングを調整する(もっと回す)
こんなところ。

2007/11/12

反省と来季に向けて

今週はとりあえず幸田の反省と、来季に向けて改良の話し合いをしてました。
今シーズン、足回りへの負担がかなり大きかったようで、来期に向けて足回りの強化が課題となりそうです。最終戦では、ベアリングのアウターとハブとの間にガタが出始めてたり、アップライトの上側に使ってるミネベア製のロッドエンド(M8)が軽く玉が回るようになってたりと(でもさすがHRT!ガタは感じられない)、年間7戦も出るといろい~ろ負担がかかってました。ほんと、お疲れ様です。
真面目に放電データ収集中

来年に向けてお勉強?バッテリをばらしてみました。
(良い子はマネしちゃーダメ)

冷凍庫内の整理をしてたら出てきたアイスを食べる強い犬、メリー。