2007/01/11

真空引き手順解説4 (バキュームバッグ1)

最後の工程のバキュームバッグです。
このフィルムは延びないと考えたほうが良いので、ツッパリなどに慎重になる必要があります。

材料の切り出し
型の深さなども考えて十分な長さを確保します。メジャーなどで測っておくと安心です。
長さ方向は調節できますが幅方向は調整不可のため、心配だったら継いでしまったほうが安心かなとおもいます。

長辺はダーツ( ※1)はバキューム入り口の一箇所程度で、前後のRが付きはじめる手前まで一気に貼ります。
バッグはシールテープ分位はみ出せばOKです。


短辺もセンターをあわせて仮固定して、そこから左右になるべくバッグを有効に使えるようにダーツを付けていきます。
ダーツの作り方は後述。

説明しづらいので下の画像を見てイメージしてください。
(完成状態ですが・・・)



真ん中に一箇所、そこから左右に4箇所ほどダーツがあります。

なお、今回はちょっとバッグの長さを切り間違ってしまったので継いであります。
継ぐ場合は、つぎのようにします。

黄色いのはシールテープです。

そして、シールテープを十分に製品面から立ち上げておきます。
こうすることで真空にしていったときに、つままれた部分が両側から大気圧で押されるようにすることでバッグが引っ張られて継ぎ目がはがれるのを防ぎます。

こんなイメージ

エアの抜き口はブリーザーをグルグルに巻きつけたホースをシール面から仕込みます。
これをダーツの途中に差し込んでおきます。


ダーツの作り方

なんか海外のマニュアルみたいになっちゃった(笑)

一応文章で説明すると…
  1. 一旦仮にダーツを作って、必要なシールテープの長さを確認。
  2. 片方をはがす
  3. シールテープを貼り付けて、折り返し部分で調整。



  4. 完成

まあやれば分かります(笑)

※1
”ダーツ”はGHクラフト用語
本来の意味からすると”タック”のほうが合ってる気がします。

3 件のコメント:

  1. 匿名18:02

    まいど。カントクさんが以前使ってたストレッチロン(緑色のシート)は使わなくなったです?

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  2. FRP担当としてお答えです。
    今使ってるピンク色もストレッチロンで耐熱が200度以上あります。緑色は耐熱が110度ぐらいと低いのと高価。あと、伸びすぎてバギング作業がやりにくいのでピンク色を使ってます。
    伸びる量は緑色(SL200)の方が多いですが、ピンク色(SL800)も伸びるので角部などにしっかり圧力がかかります。
    ちなみにSL200はエアテックの取説にはキュアには使うなと書いてあります。

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  3. 匿名20:34

    以前のコメントが匿名になってたようで申し訳ないです。
    緑のストレッチロンはバギング作業がやりにくいってのは同感です。あと鋭利な突起物に対して破れやすい様な気がしてます。

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