前回:2007 幸田レポ(準備編)
なお、前回のレポでいきなり定電流(力)作戦を採用したような感じになっていますが、どちらも検討し、放電試験を行って取り出し電力で”すこし特”をすると踏んだから採用しました。特に幸田の総重量規則では重量面でのハンデはないですしね。
M1048Rを使う以上、フリーホイールの採用は必然ですので、回生のことは全く考えていません…。でも、減速することがあるかもしれないからドグクラッチを付ようかなぁ?とか考えて簡単な図面まで書きましたが、時間がないのと操作が忙しくなって大変そうなので没にしました。まあ去年が何とかブレーキなしで走れたし、今年は競技時間が延びてペースが落ちるのは分かっていましたから、要らないだろうと。
一方で、定電力を菅生で採用しなかったのは、作戦を検討する時間が全く無かったのと、重量面でハンデを抱えてしまったら、どうやっても太刀打ちできないのが明らかだからです。そんな”軽量”だけが取り柄の極シンプルな構成でもアイシンAWよりも総重量が重かったのはショックでしたが…。
と…脱線。
土曜日の練習走行をするかちょっと悩みましたが、作戦面で去年と大幅に違うので、走ることにしました。
モーター | MITSUBA M1048R |
コントローラー | MITSUBA M0124C |
キャパシター | 日本ケミコン DLCAP 2.5V-600F 11直 |
減速比 | 24:67(24V無負荷時45km/h) |
空気圧 | 5気圧 |
車体総重量 | 81kg |
一度目の走行では”慣れ”を優先して、とにかく走ってもらいました。
サーキットレースはコースに慣れないと話になりませんからね。
2年前に自分で練習走行を走った経験と、コース図から検討したベストラインはドライバーに伝えて、あとはお任せで走らせます。
いや…しかし…ちょっと遅い…。
でもまあシステムチェックと操作に慣れてもらうために、セッティングは変えずに走らせます。バックストレートでのスピードを上げるために、進角を進めてもらったり、走り方では色々試しました。
大体一周あたりの消費電力は2.2Wh、146Wh取り出せるとして66.3周。
ベストラップが1'49"826ということで、ずっとこのペースで走れば65~66周…。
でも、なぜか52秒台で走ることが多くてそれだとちょっと余る。
まあ、予想とほぼ同じなんだけども、みんな速い…そんなペースでバッテリー持つの??
練習走行のラップ表(PDF)
あと、意外と消費が少ないのか、シミュレーションよりもキャパシター電圧が高くなってしまい、キャパシター電圧がバッテリーと電圧が近くなってチャージ出来づらくなっている時間があるのが予想外。もうちょっとガンガン使って良いんだなぁ。
とそんなことをグルグル考えながら走らせていたら、走行時間終了間際にリヤタイヤがパンク!丁度良いので、これで走行終了としました。
ひとまず走行データを検討した結果
- もう少しラップタイムをあげたいのでギヤ比を変える
- Aコーナーの進入が41km/hになるようにバックストレートのモーターOFFタイミングを調整する(もっと回す)