2006/11/26

ディスクホイール試作0号機

ディスクホイール出来ました!
出来はなかなかよろしいですね~、重量も計算通り。
チームオーナーによる横G模擬荷重試験も無事終了しました。
ちょっと未含侵部があるので、積層構成の見直しと、 冶具類を整備してと、着々と実走行に向けて進行中です。
積層途中
脱型直後
タイヤ取り付け

2006/11/24

なんとまぁ、解析出来ました


家のノートパソコンでも、解析出来ちゃいました。
それっぽい絵が出来たので、アップします~
ハブ部はアルミの金物を接着。
ディスク面はラジアル方向に繊維を配向し、剛性アップを図ります。
はてさてうまく行くかなぁ・・・

2006/11/19

安定化電源収納BOX

電源に箱がなく不便だったので作りました。

こんな細長い箱が売ってなくて探していたのですが、IKEAで発見!

木製のCD収納ケースです。
仕切り板(?)に差し込むような切込みを入れた発泡ゴム板で固定と保護も完璧!
蓋がないけど…まあいいでしょう。

完全にシーズンオフ作業ですね。

2006/11/17

来年に向け


来年に向けて、モデリング中。
こっちは3Dだ!なかなかリアルにやりすぎました・・・

2006/11/09

WEM幸田レポ@2日目

いよいよ決勝です。

昨日の夜に行われた七輪を囲んで行われた”ジンギスカン作戦会議”で決まった”ガンガン行く”という方針に乗っ取り、少々強気のギヤ比にすることにしました。

することリスト
  • ギヤ比変更
  • タイヤローテーション
  • アライメントチェック
  • トランスボンダ内蔵
  • ブレーキシュー交換
ギヤ比は手持ちの中で一つ重いギヤに変更。
タイヤは、新品を左前にして、左前のを後輪に。

今日はチェーンテンションをバッチリ合わせました。

トランスボンダを車体内に収めるために、ノーズの一部(1PRYのところ)を切り取ってPET板で塞ぎました。これで空力が昨日よりも良くなるはず!

ドライバーにはギヤ比変更によって最高速が速くなることを伝え、消費を考えてペースをコントロールする方法を相談し、バックストレートでモーター駆動を切るタイミングで調整するという結論に。

バッテリーの充電はチームオーナー房間さんに頼みました。でもFPXということもあって、それほどヤバイ充電はしてませんでした。

グリッドイン時間になり、グリッドについてバッテリーチェック。
キャパシターは積んでないので、すぐにやることがなくなってしまいました。
ほかのチームのところに行って話をしたり質問に答えたりしてしてスタートを待ちます。

11:00 スタート!
スタートダッシュはかなり速かったものの、そこから先にどれくらいモーターを回すか相談していなかったのでちょっとスピードに乗らずに少し順位を落とします。が、バックストレートでのスピードは他を圧倒する速度でゴボウ抜き!
走行パターンが違う車が多いので抜きつ抜かれつで、でも確実に順位上げていきました。
ラップタイムも予定通りの1分40秒前半で走っていきます。ヒヤリとする場面を何度か切り抜けてそろそろ消費も安定したかな?という7周目の1コーナーの進入で2台併走して進入、危ない!でもそこは無事に切り抜けた…のですが、3コーナー付近でインを走ったらコース端にあった石を踏んだ?ようでパンク!!ラインがなくて避けられなかったようでした。

修理剤を入れてピットに戻ってきてもらおうとしましたが、穴が大きすぎて駄目!

残念ながらリタイヤです。

同じくリタイヤしたミツバの斉藤さんとピットへ…悲しい

チューブ積んでおけばよかったなぁ…というのが反省。

ということで、WEM最終戦は結果な残念でしたが、作戦や考え方が間違っていなかったのが分かったのは良かったです。

今年一年ご協力、ご声援頂いた皆様、ありがとうございました。
来年こそ優勝!出来れば全戦で!!(え?無理??)というつもりでがんばりますので、よろしくお願いいたします。

2006/11/08

WEM幸田レポ@1日目

始りました、WEM最終戦、GPポイントランキング上位進出をかけてのチャレンジです。

ピットへ荷物を運び込み作業を分担して進めていきます。
分割したリヤアームの取り付け、トランスボンダの取り付け、ゼッケンの貼り付け、スクリーンの掃除等。
程なく作業は終了し、ブリーフィング…車検も滞りなく終わらせて練習走行待ち。

セッティングはこんなところ
  • ギヤ比:1:2.5(無負荷時速度48km/h)
  • タイヤ空気圧:4気圧(グリップ重視)
練習走行はドライバーにコースとマシンになれてもらうことを重点にして、走ってもらいました。

2分ほどのペースから、どんどん慣れていって1分40秒台で走れるようになってきました。素晴らしい。

発生した不具合は…
  • ブレーキがコーナー中に擦れてしまう
  • 体がどんどん前に潜り込んでしまいミラーが見えなくなる
くらいだったかな?

最終コーナーを立ち上がって電圧、積算電流を読み上げてもらい、それをtamuraさんがPCに打ち込んでいきました、それを見て指示を出します。2人居ると良いですね…一人のときはてんてこ舞いでした。


程よく慣れたところで練習走行終了。
とりあえずセッティングはよさげです。

ただし、ブレーキが擦ってしまうのはちょっとマズイので、小細工して対処し、ハブナットの締め付けが少し緩かったようなのでガッチリ締め付け。
タイヤの左前が減っているので前を左右入れ替え。リアはちょっと穴が開いていたのでパンク修理パッチをタイヤ内側に貼ってごまかしました。


作業終了…昼ごはんタイムです。

予選開始前にリヤホイールを回してみると…回りが悪い??
チェーンが張りすぎているようだ、誰だ調整したの!<自分です

時間がないのであせって調整するけども、チェーンアジャスターの設計(byコーザイ)が悪くて調整しづらい!!あんまり良くならなかったけどしょうがないから諦めて出走準備。

バッテリーは程よく普通に加温充電した本番用。ホッカイロ無し。

予選はタイムアタック方式ですが、team Bizonは決勝に向けてセッティングを出すためにアタックせずに90分走らせることとしました。

4~5番目に並んで予選スタート!

バッテリー電圧が高めの時に1分36秒を出して後は1分40秒台をキープして順調に走行。
最初は少し消費が大目な感じで走っていましたが、中盤から程よく落ち着いて消費もラップもいい感じ。でも、目標の周回数はどーやっても無理かなー。
1時間ほどから進角を進めだしラップタイムをキープ…したつもりがラップだけじゃなくて消費まで良くなっちゃった??よく分からないけどそういうことらしい。

最後のほうで浪越ブーストを試してもらおうかと思っていたのですが、この頃になったら皆さんがタイムアタックを始めてしまい、追い越されまくったりコーナーが大混雑してしまう状態になってしまったので、危なくて結局使えずじまい。

結局52周で積算電流6.6Ahで終了。電圧的にもちょっとあまり気味かなぁーという感じ。

結局予選順位は8位まで下がってしまいましたが(みんな速すぎ!!)、いいデータが取れたので良しとしましょう。

ただ、ひとつだけ問題が発覚!!
それは、ブレーキシューが無くなってしまうんです!!!
レース後半はブレーキの引き代調整ノブを目一杯回して、ブレーキを目一杯握っても”程よい減速”しか無かったそう。
ヤバそうだとは思っていたのですが、カーボンリムにしてからブレーキシューへの攻撃性が強くなりブレーキをかけるとどんどん減ってしまうのです。
ブレーキシューの換えは有るから新品にして、ドライバーもブレーキを使わない走行パターンが分かってきたようなので、明日は大丈夫だとは思うけど…カーボンリムは思わぬところに影響が出ました。

おおむね満足の1日目でした。

2006/11/07

WEM幸田レポ@移動編

マシンは一週間前に自宅に持ってきていましたので帰宅後にぼちぼち作業を進めていました。
さらに幸いな事に金曜日は休日でしたので、ゆっくりで準備ができました。

22:30
UNOに荷物とマシンを積み込んで自宅を出発。行き先は御殿場のtamura宅。マシンを積むと1シーターになってしまうUNOでは非効率なのでtamuraさんのwishに荷物を積み替えていくことにしたのです。

0:00
ほぼ予定通りにtamura宅に到着。荷物を積み替えてひと休み。

1:00頃
予定より早めですが出発!

4:00頃
幸田に到着...早すぎたか。
ゲートが開いてないのを確認して近くのコンビニに移動。
スドーさんも無事合流。なんといっても彼の車はシトロエンの2CV!車がリタイヤするのでは?という心配が外れて良かった…。
コンビニの駐車場で仮眠。

6:30
再びサーキットへ
入り口のゲートは予想通り開いてました。
パドックへはまだ行けないので皆さんとおしゃべりして時間をつぶし、スドーさんはミツバの斉藤さんよりコース攻略のレクチャーを受ける。
みんなの話題は「怖いレースになりそうだねー」

7:00
パドックが開きました!
とうとう最終戦の始まりです!!

2006/11/06

WEM幸田レポ@車体

作戦で”シンプルに行く”と決めましたので車体の準備にそんなに大変なことは有りませんでした。
  • 車体
    まずNATSで投入したフリー仕様のリアホイールですが、リムの精度の点で満足できなかったので、別プロジェクトで進行中のカーボンリムが丁度実用レベルに到達したためこれを投入することにしました。

    スポークの張り方は悩みましたが、やっぱり駆動輪をラジアル組にするのは抵抗があるのでちょっと変な組み方にしてみました。カンパニョーロ社のG3システムのスポークパターンを真似て組みました。参考 参考2 参考3

    せっかくリムが黒なのでスポーク(とニップル)も黒にしてみました。ちょっとこだわりのホイールスミス製をチョイス。

    ニップルはアルミ製を初めて使いましたが、思ったよりも硬くて真鍮と比べて悪くないかな?という感じでした。あ、当然ちょっと高いですが。当然軽量化にもなります。

    ギヤは必要なギヤ比を出せる組み合わせが無いのでZDP Shopにキー溝加工もあわせて注文しました。
    実は途中までタイヤ周長を20インチのもので計算していて手持ちのギヤで何とかなるなぁーと思っていたのですが、レース10日前に勘違いに気づいてあわてて注文しました(恥)

    これらをくみ上げて車体はほぼ完成。基本はNATS仕様ですから。
  • 電気系

    バッテリーの搭載は横倒しにして少しでも重心を下げるようにしました。
    ホントは車体中央においてマスの集中化を図りたかったのですが、スペースが無く左右に振り分けました。浪越もSUGOとは違いなるべく低いところに配置。
    新人ドライバーのことも考え、ブレーカーやメインSWは見やすいところに配置。

    それらは配線長が長くなることと、レギュレーションで規定される車体重量までに余裕があるため8sqの線材で配線しました。

    メーターですが今回また新たなアイテムを発見し投入しました。
    それはEAGLE TREE社のE-ロガーです。ここで買いました。
    これは単体で電圧、電流、回転数、温度のログが取れる物なのですが、オプションの表示パネルを付けるとワットメーターのような表示ができます。(電圧[V]、電流[A]、積算電流[mAh]、回転数[rpm]とあとは温度)
    これをレース一週間前に知り、速攻で購入してしまいました。初物なので少々不安でしたが、全く問題なく使えました。
    ログもばっちり取れ、シミュレーションの検証にも役立ちました。取ったログのグラフはこちら
    車速はRPMとして取っています。センサーは自転車用の物が使えました。適当な値を補正値として入れればRPMのところに車速が記録されますので分かりやすいです。
  • その他
    • 5キロほど積む必要のあるウェイトは4キロほどを床に敷き、低重心化に役立て、残りの1キロは浪越の反対に配置して重量バランスを均等化しました。
    • ホーンをよく聞こえるように、車体底に穴をあけて露出させました。当社比5倍の音量になりました。

from W-ZERO3

WEM幸田レポ@作戦

幸田に出ようと決めたときに問題がひとつありました。

いつものドライバー(ヨシアキさん)が社員旅行のため参加できないということ。

代理ドライバーとしてOSUのスドーさんに乗ってもらうことにしました。
スドーさんはガソリンエコランのドライバーの経験や、EVエコランではテスト走行などでの走行経験はあるものの、EVエコランは初レースとなります。

ここら辺の”縛り”が作戦面に影響を与えました。

使用するモーターは加速時のトルクが大事なのが去年から分かっていたので、M1048R(ミツバ減速モーター菅生用)を24Vで使用。

操作系のコンセプトは”極力シンプル”として、最小限の操作で最大限のパフォーマンスを発揮できるように作戦を立てる必要がありました。

その結果、回生なし(フリーホイール使用)、キャパシタ非搭載(平滑用も積まない)という構成となりました。
使用しなくても良いや、というつもりで浪越ブーストは搭載しました(重量はこのレギュレーションでは関係ないですから)。

シンプルな作戦で大事なのはセッティングです。
セッティング≒ギヤ比 ですが、テスト走行が出来ないため、アタリをつけるのにエクセル上でのシミュレーションを作成しました。

シミュレーションの考え方を大雑把に言えば、コースのその場所での走行抵抗を計算してモーター出力とのバランス点を探るということです。ほぼ半月くらいかけて作りました。

コースの高低差とコーナー曲率をもとに走行抵抗を計算します。
コース走行パラメーターにはモーター駆動[ON/OFF]とブレーキ[ON/OFF]を指定します。

速度データーは初速をまず与えて、走行抵抗の計算は1区間前の速度を使用して計算しています。
(1区間を0.1mにしてしまいましたが、細かくしすぎました、再計算が重くてしょーがないです)

走行抵抗には色々な要素がありますが、以下の要素を計算しています。
  • m*g*sin(θ):勾配抵抗[N]
  • μ*m*g*cos(θ):転がり抵抗[N]
  • 1/2*Cd*ρ。*V^2*s:空気抵抗[N]
  • m*(⊿v)/⊿t:加速抵抗[N]
  • コーナーリングロス[N]
  • ブレーキ力[N]
最後の2つはかなりエイヤーで、コーナーリングロスはコーナーGをパラメーターとした”コーナーリングロス率”という係数をでっち上げて計算しています。

これら走行抵抗と速度(≒モーター回転数)でモーターのバランスポイントを探して消費電力を計算します。
このシミュレーションにより分かったことは
  • 最終コーナーの脱出速度によっては、Aコーナーと最初のヘアピン(左)のコーナーGが1.3Gを超える(!)
  • ラップタイムを(安全に)上げるには、バックストレートの速度を上げるより他無い
  • 260Wほどでバックストレートは爆走しあとはほぼ惰性走行
  • コーナーリングロス率がわかんねぇなぁ
とりあえずそれっぽいギヤ比は分かりました。
なお、この走行パターンの場合、モーター効率は常に90%を越えた所を使用することになります。

こんなんできました

事前準備は、このシミュレーションが全てだったといっても過言ではありません。

2006/11/05

幸田結果

こーざい@臨時カントクです。

team Bizonは決勝7周目でパンクし、リタイヤ。記録は6周でした。
優勝はSHIMADAさんでした!おめでとうございます!


悔しいですし反省するところは有りますが、後悔はありません。
来年に向けて頑張ります。

詳しい報告はまた後日書きます、ひとまず結果報告。

2006/11/04

WEM幸田予選

幸田の予選が終わりました。

わがTeam Bizonはタイムアタック(幸田の予選は最速ラップ順です)はせずに決勝に向けた走行として90分をコンスタントに走りました。

とりあえず予選順位は8位、52周を走りました。

ドライバーのSUDO氏はかなり神経を使ったようで、お疲れでした。

グラフは秘密兵器1で取得したログデータです。