作戦で”シンプルに行く”と決めましたので車体の準備にそんなに大変なことは有りませんでした。
- 車体
まずNATSで投入したフリー仕様のリアホイールですが、リムの精度の点で満足できなかったので、別プロジェクトで進行中のカーボンリムが丁度実用レベルに到達したためこれを投入することにしました。
スポークの張り方は悩みましたが、やっぱり駆動輪をラジアル組にするのは抵抗があるのでちょっと変な組み方にしてみました。カンパニョーロ社のG3システムのスポークパターンを真似て組みました。参考 参考2 参考3
せっかくリムが黒なのでスポーク(とニップル)も黒にしてみました。ちょっとこだわりのホイールスミス製をチョイス。
ニップルはアルミ製を初めて使いましたが、思ったよりも硬くて真鍮と比べて悪くないかな?という感じでした。あ、当然ちょっと高いですが。当然軽量化にもなります。
ギヤは必要なギヤ比を出せる組み合わせが無いのでZDP Shopにキー溝加工もあわせて注文しました。
実は途中までタイヤ周長を20インチのもので計算していて手持ちのギヤで何とかなるなぁーと思っていたのですが、レース10日前に勘違いに気づいてあわてて注文しました(恥)
これらをくみ上げて車体はほぼ完成。基本はNATS仕様ですから。
- 電気系
バッテリーの搭載は横倒しにして少しでも重心を下げるようにしました。
ホントは車体中央においてマスの集中化を図りたかったのですが、スペースが無く左右に振り分けました。浪越もSUGOとは違いなるべく低いところに配置。
新人ドライバーのことも考え、ブレーカーやメインSWは見やすいところに配置。
それらは配線長が長くなることと、レギュレーションで規定される車体重量までに余裕があるため8sqの線材で配線しました。
メーターですが今回また新たなアイテムを発見し投入しました。
それはEAGLE TREE社のE-ロガーです。ここで買いました。
これは単体で電圧、電流、回転数、温度のログが取れる物なのですが、オプションの表示パネルを付けるとワットメーターのような表示ができます。(電圧[V]、電流[A]、積算電流[mAh]、回転数[rpm]とあとは温度)
これをレース一週間前に知り、速攻で購入してしまいました。初物なので少々不安でしたが、全く問題なく使えました。
ログもばっちり取れ、シミュレーションの検証にも役立ちました。取ったログのグラフはこちら。
車速はRPMとして取っています。センサーは自転車用の物が使えました。適当な値を補正値として入れればRPMのところに車速が記録されますので分かりやすいです。
- その他
- 5キロほど積む必要のあるウェイトは4キロほどを床に敷き、低重心化に役立て、残りの1キロは浪越の反対に配置して重量バランスを均等化しました。
- ホーンをよく聞こえるように、車体底に穴をあけて露出させました。当社比5倍の音量になりました。
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